京町温泉

京町温泉は宮崎県えびの市の中心部を流れる川内川沿いに位置する、雄大な霧島連山が一望できるなど景観が自慢の県を代表する温泉。その昔は、雷温泉とも呼ばれていた。大正期に黒松旅館（当時）の経営者が梅雨時に温泉を掘削中、少量の湯がゆう出。孟宗（もうそう）竹に国旗を掲げて喜んだところ、先端に雷が落ちて竹が飛び散り、翌日から高温の湯が出るようになったといわれている。。素朴で静かな住宅街の中に、約20軒の外湯と約10軒の温泉宿泊施設が軒を連ねる。泉質もバラエティに富んでいて、「すっぽんぽん風呂」など各宿自慢のユニークな名称の風呂を持つ宿が多い。泉質は、弱アルカリ単純泉。効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、五十肩、冷え性、切り傷、やけど、慢性消化器病など。

川内川を遊覧することができる屋形船が名物で、温泉好きな一面で有名な与謝野鉄幹・晶子夫妻もこの地を訪れた際に川下りを楽しんだという。