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別府八湯

阿蘇の火山がもたらした日本一の温泉郷

別府八湯

存在する11の泉質のうち放射能泉を除く10種類が湧く

日本一の規模を誇る別府温泉。別府、鉄輪、明礬、観海寺、亀川、柴石、堀田、浜脇温泉を「別府八湯」と呼ぶ。日本一の湧出量は1日9万5728リットル。源泉数は約2850本。町のあちこちから湯煙が立ち上る。共同浴場約170軒、宿は約1000軒。さらに、存在する11の泉質のうち放射能泉を除く10種類が湧く。もちろん、ほとんどの宿が源泉かけ流し。阿蘇から島原へ続く火山活動によって生じた断層が、別府に豊富な温泉をもたらしたとか。その象徴が「別府地獄めぐり」。赤い「血の池地獄」や青い「海地獄」など、1000年以上も前から噴出しているという9つの“地獄”。別府の町を歩けば、自然の威力にひたすら圧倒される。

泉質が異なり風景も温泉地ごとに趣がある

別府八湯とは市内8つの代表的温泉地の総称。これらはもともと独立した温泉場として栄え、古いものは8世紀初めに遡る歴史を持つ温泉もある。


明治時代以降、交通の便が確保され温泉場の開発も進み、大正時代には現在の8つの温泉地に「由布院」、「塚原」を加えた「別府十湯」と呼ばれていた。 その後の町村合併等で大正13年に市制施行されるまでに現在の「別府八湯」の名称が定着したよう。


8つの温泉地は市内全域に点在しているので、同じ市内でも泉質が異なり風景も温泉地ごとに趣がある。温泉の入浴形態も様々なので一度にいろいろな温泉を満喫しよう。