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日本各地には名湯・秘湯がたくさんありますが、実は、大都市東京も地下深くから温泉が湧いており、多くの温泉スポットがあります。大都会の景観が望める露天風呂や、浴衣姿で入浴後も食事や娯楽が楽しめる施設もあります。ここでは、東京の観光公式サイト「GO TOKYO」で特集されている、東京の温泉スポットを紹介します。
東京を代表する温泉の一つが黒湯です。フミン酸と呼ばれる有機物が地下水に溶け込んでできる冷鉱泉で、フミン酸の含有量によって、黒褐色や淡褐色など微妙に色が異なります。泉質は弱アルカリ性で、肌がスベスベになると言われています。また、黒糖のような甘い香りがする黒湯もあり、リラックス効果も高めてくれます。臨海部に多く点在し、なかでも大田区は黒湯の宝庫として知られ、区内に46軒ある銭湯のうち約20軒で黒湯の温泉が楽しめます。特に蒲田周辺がメッカ。羽田空港や品川駅から近く、アクセスも便利です。
豊かな自然が残り、ハイキングや登山など各種のアウトドア体験が楽しめる東京・多摩エリアには、良質な温泉もたくさんあります。泉質はさまざまですが、最もポピュラーなのが硫黄温泉です。硫黄温泉というと、一般的に卵が腐ったような独特の臭いで知られていますが、多摩エリアの温泉の多くは硫化水素を含まない単純硫黄泉のため、臭いはあまりきつくありません。また、大自然を満喫できる露天風呂も醍醐味です。東京とは思えない自然美を堪能できる、多摩エリアの秘湯温泉に出かけてみてはいかがでしょう?
西多摩郡奥多摩町にある「奥多摩温泉 もえぎの湯」は、JR青梅線の奥多摩駅から徒歩10分とアクセスが便利なのも魅力。清流のせせらぎが心地よい露天風呂のほか、奥多摩の雄大な山々を望める内風呂も人気。ハイキング&登山コースが充実する檜原村にある公共温泉施設「檜原温泉センター 数馬の湯」や「秋川渓谷 瀬音の湯」(あきる野市)などでも大自然の中で東京の温泉を満喫できます。
大小100余りの島が連なる伊豆諸島。その中で有人島は9島あり、都心からはフェリーや飛行機で行くことができます。伊豆諸島と言えば、スキューバダイビングなどのマリンスポーツのメッカですが、実は温泉の宝庫でもあります。泉質は塩化ナトリウムが豊富で、神経痛や切り傷、慢性疾患など、さまざまな適応症に効能が期待できると言われています。そして最大の魅力は何と言ってもそのロケーション。露天風呂は全てオーシャンビューで、空と海が朱く染まる夕景や満点の星空が広がる夜景などを心行くまで堪能できます。
式根島の「地鉈(じなた)温泉」や新島の「湯の浜露天温泉」は、24時間いつでも無料で楽しむことができます(要水着着用)。また伊豆大島の元町港そばにある公共温泉施設「元町浜の湯」や神津島の温泉保養センターでも、温泉につかりながら、美しい夕景や幻想的な満点の星空を堪能出来ます。