富山県
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黒部・宇奈月エリアの温泉

富山県は、新鮮な魚介が人気の富山湾沿いのエリアから散居村で有名な砺波（となみ）平野、そして立山・黒部に代表される山峡のエリアまで、温泉地が点在しています。

なかでも、景勝地・黒部峡谷の玄関口にある宇奈月温泉は、富山県随一の規模（収容人員3500名）を誇る温泉郷です。黒部川上流の黒薙温泉から引湯して、1923（大正12）年に開湯以来、多くの文人墨客から愛されてきた歴史があります。日本一の透明度ともいわれ、黒部川の清流を思わせる無色透明の湯は、肌にやさしいアルカリ性単純泉。源泉温度は90度以上と高く、体の芯から良くあたたまります。黒部川沿いに建ち並ぶ旅館やホテルからは、四季折々の表情を見せる峡谷の山々を望むことができ、近代的な施設も快適。峡谷の名水で仕込む地酒や地ビールも絶品です。

同じく黒部・宇奈月エリアには金太郎温泉（魚津市）や秘湯・黒部峡谷温泉群（黒部市）などがあります。

庄川の流域・砺波市と南砺市の温泉

日本最大の散居村や砺波チューリップ公園で知られる砺波市には庄川温泉郷があります。清流・庄川沿いに宿が点在し、温泉郷を形成しており、古くから湯治場として知られています。新緑、紅葉、雪景色など四季折々の美しい自然の景色、庄川温泉郷を取りかこむ豊かな恵み、海・川・山の幸すべて一度に味わうことができるのも魅力で、とくに初夏は庄川の名物、アユの塩焼きを目的に訪れる宿泊客も多くなります。庄川を上流にのぼっていくと、知る人ぞ知る秘湯・庄川湯谷温泉などもあります。

さらに庄川をのぼっていくと、世界遺産・五箇山合掌造り集落を有する南砺市・大牧温泉があります。清流・庄川の河畔にあり、交通手段は小牧ダムからの遊覧船のみという秘湯中の秘湯。峡谷の岸壁に佇む宿からは、四季折々の峡谷美を一望でき、とくに雪景色は見事。絶景を望む露天風呂からは、カモシカやタヌキに出合えることもあるとか。

能登半島国定公園　氷見温泉郷

氷見市内には、海岸沿いをはじめとして近郊にいくつもの温泉が点在し、「能登半島国定公園　氷見温泉郷」と呼ばれています。切り傷、火傷、慢性皮膚病、慢性婦人病などに効能があり、泉質はナトリウムー塩化物泉で肌によく、「美人の湯」と言われています。「お肌がつるつるになる」と女性に評判。ほかにも、血液循環を促進させる効果や痛みをやわらげる鎮静効果があります。

また氷見温泉郷では温泉に浸かりながら、富山湾越しに立山連峰を眺めることができます。この風景は世界でも例を見ないといわれており、氷見沖の向こうに浮かぶようにそびえ立つ立山連峰の雄大なパノラマは、氷見市のシンボルです。

新鮮な魚介類も堪能することもでき、氷見の魅力を楽しみながら美人になれる、とても贅沢な温泉地です。

特産物やお土産を取り扱う氷見漁港場外市場「ひみ番屋街」には源泉掛け流しの天然温泉を楽しめる「総湯」があり、氷見の美味と温泉を堪能できると、観光客などに人気です。