金沢の忍者寺(妙立寺)が面白い!
2018年04月02日更新
妙立寺ってどんなところ?
ついつい童心に返ってしまうスポット
旅行に行った先での観光で、行き先が「寺」と言うと余程の寺大好き人間は別として、そうでない者は「紅葉がきれい」で「ああキレイだ」と感じたり、「枯山水の庭を見る」行為をして「ワビサビとかそれっぽい庭だなぁ」と感じたり、なんとか派の絵師が描いた屏風とか有名なお坊さんが書いた掛け軸とかを見て「へぇ~写真でも撮っておくか」と思ったり…。
清水寺の舞台に立ったり浅草寺の仲見世商店街に行ったり金閣寺のキンキラキンの建物を見た時などは別として、お寺に行った時の感想なんてそんなもんではないでしょうか。あまり衝撃とか感銘を受けることはないと思う。むしろ観光で「寺に行く」と聞いて微妙に思うことはあってもワクワクすることはないであろう。
しかしこの金沢の妙立寺(みょうりゅうじ)は、清水寺や金閣寺や浅草寺ほどの知名度がないにも関わらず、行った人に「すげー!」「楽しかった!」「行く価値あり!」と感じさせるほどのものすごい寺なのである。
忍者寺になった経緯は?背景にどんなことがあったの?
加賀の地に金沢城を建て、繁栄させた前田利家。現代では武将としての人気はかなり高く、知名度もある。しかし、徳川の世では「外様大名」として扱われ、難癖に近い言いがかりをつけられては「改易(武士の身分や城などを取り上げられる)」されることが少なくなかった時代です。そんな状況下で、三代目の藩主の利常は身内を人質に出したり、徳川から嫁取りをしたり、うつけ者を装ったりと徳川側から警戒されないように工夫をしていました。
妙立寺の周りはお寺がたくさん
幕府に警戒されないようにする一方で、万が一でも徳川から攻め入られる危険性は全くのゼロではありません。そんなリスクを考えて最悪の場合、幕府が福井方面から攻めて来た際には金沢城の手前で迎え撃つと、金沢城の手前の犀川の向こうに岸に寺をたくさん建てました。その寺には仕える武士たちが寝泊りをする目的がありました。現在では妙立寺界隈を「寺町」と呼んでいます。その寺社の多くをまとめたり、武装した敵の姿が現れないか監視する役割を負ったのがこの妙立寺です。
何がそんなにウケてるの?
行ってみると、平日の雪がパラつく寒い日にも関わらずまあまあの人が集まっていました。ここは金運上昇の神様がいるでもなし、恋愛成就のご利益があるでもなし、一般の寺社に求められるような「期待感」を持って訪れる人はいません。どちらかと言うと、女性よりも男性、週末になればチビッコもわりかし多い感じです。
前述にも書いた通り、徳川が攻め入った時の本拠地になるように作ったので、あれやこれやの仕掛けがされました。その「あれやこれや」がまるで忍者屋敷のようで(実際には忍者はいませんでした)、「忍者寺」と後世になってから名づけられたそうです。今ではタクシーに乗って「妙立寺に行きたい」と言わなくても「忍者寺に行きたい」で十分に通じます。
ちなみに、どんな仕掛けがあるのかは、内部の撮影が一切禁止されている為に画像での紹介が出来ません。文章のみでイメージして下さい。まずはガラス張りの見張り台。建物の最上部にあり、今でこそガラスは簡単に手に入りますが当時はなかなか入手困難な代物だったはずです。次に落とし穴。床に埋め込まれていた賽銭箱や階段の床板が落とし穴となっていました。隠し扉や階段もあるようです。
そして、一番気になる謎の井戸。茶室で使用される水を汲み取る役目がありましたが、実は金沢城に通じる抜け穴があるとかないとか…。当時の土木技術で寺と城の間を流れる犀川の下を掘るのは無理なのでは?との説もありますが、誰も実際に井戸に入って確かめたことがないため、真実はどうなのか誰も知りません。
そして、当時は幕府から3階建て以上は禁止されていた為、外観は2階建てに見えます。見えるのですが、実際には7層に分かれています。2階に見えるようにして実は7層にすると言うことは、内部はかなり入り組んでいると言う構造が容易に想像できます。
妙立寺の見学のご案内
繁華街に近くて便利
金沢の中心部である香林坊から徒歩約15分、片町から徒歩で約10分で行ける立地となっています。人気の観光先の一つである、にし茶屋街へは5分もかからずに行けるので、大変便利な観光先となっています。
妙立寺は事前予約が必要です
妙立寺の拝観は、ちゃんと案内の係の方がついてガイドをしてくれるので、時間ごとに定員が設定されています。
その為に事前の予約が必要となってきます。
申込は電話のみの対応となっており
076-241-0888《am8:00~pm5:00対応》
が窓口の電話番号となります。三ヶ月前から受付を開始しています。
当日に予約はできないのですか?
できます。但し事前予約の方が優先となりますので、定員の人数に満たない場合に当日の申込ができます。空きがなければ見学はできないので、確実に行きたいと言う方には事前のご予約をお勧めします。北陸新幹線の開通で益々人気が高まってきています。せっかく金沢に行かれるのであれば、ぜひ前もってご予約をされて、忍者寺の凄さを目に入れて頂ければと思います。
拝観料はかかりますか?
かかります。かなり古い建物ですから老朽化も進んでいます。補修や維持を目的として、大人1人1,000円をお支払い頂くことになります。
駐車場はありますか?
残念ながら、寺の敷地内に駐車場はありません。近くの駐車場を利用頂く事になります。ご案内可能な駐車場は三箇所。
一つ目は、近くの極楽寺の駐車場。有料になっており、マイクロバスも停められます。
二つ目は、にし茶屋街の観光駐車場。同じく有料になり、マイクロバスの駐車も可能です。
三つ目は、妙立寺から繁華街の片町に向かい、犀川大橋を渡る手前の両脇にあります。乗用車のみ駐車可。
個人的な意見にはなりますが、距離と費用感を考えると二つ目のにし茶屋街の駐車場が便利に思えました。
妙立寺の概要
- 料金:大人1名 1,000円
- 料金:大人1名 1,000円
- 拝観時間:9:00~16:30(冬期のみ16:00まで)
- 見学開始時間:9:00から30分刻みでのスタートとなります。
- お休み:元旦 他、法要と重なるとお休みの場合もあります。ご予約時にご確認下さいせ。
- 駐車料金:周辺の有料駐車場をご利用下さいませ。
- 住所:〒921-8031 石川県金沢市野町1-2-12
妙立寺へのアクセス
- ■飛行機をご利用
- 《小松空港から》
お車をご利用の場合
一般道にて約60分
北陸自動車道にて約45分 - 電車とバスをご利用の場合
金沢駅までリムジンバスにて約40分
金沢駅から路線バスにて約20分
- ■電車をご利用
- 《金沢駅から》
路線バスにて約20分
- ■お車をご利用
北陸自動車道 金沢西インターチェンジからお車で約20分。
この記事を書いた人
記事ライター:Ishizawa Yuto(イシザワユウト)
業務担当 :カメラマン
入社年 :2010年
趣味 :コンパニオン旅行、風俗巡り
コンパニオン歴:2000年頃から、それから年に3回はコンパニオンと宴会しています。
仕事の姿勢 :エロい女の子大好きなので、リアリティのある現場の生の情報を届けたい。
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