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歴史的名所の多い京都。でも実は温泉もたくさんあることをご存知だろうか?そんな数ある温泉の中でも、高い人気誇る温泉地がある。それが「夕日ヶ浦温泉」だ。
大阪・京都から車で2時間半~3時間。京都北部の日本海に突き出た丹後半島の西の付け根に位置する海辺の温泉地で、「日本の夕日百選」にも選ばれている。夕日の名所、夕日ヶ浦(浜詰海岸)の程近くには15軒前後の宿泊施設が建ち並ぶ。周囲を茜色に染めながら日本海に沈む雄大な光景は、息を飲むほどの美しい。黄昏を迎える頃には、約8kmにも及ぶ白砂青松のロングビーチを散歩するもよし、宿のオーシャンビュー露天風呂に浸かってゆったりと眺めるのもよい。夏の海水浴、冬の松葉ガニと季節を彩る名物も多く、特に新鮮なカニ料理は全国的にも有名だ。日帰りで訪れる湯客も増えているというが、日本海の美味と鮮やかな夕焼け色に彩られるロマンチックな温泉旅をぜひ満喫して欲しい。
自然に囲まれた静かな漁村、京都府丹後町間人(たいざ)に佇む「炭平」。黄昏に染まる海と空の景色を露天風呂からの眺めで絶景であることから、間人の小さな隠れ宿として多くのファンがリピータ―が続出。
そんな「炭平」では冬は間人ガニ、夏は岩牡蠣や黒鮑を、オーシャンビューの部屋から絶景を愛でながらの食事が楽しめる。これらの食材の他にも、普段なかなか口にすることができない珍しい魚や、高級料亭に直送され市場に出回らない魚なども揃う。またそれらの素材を引き立てるために米、野菜、調味料にもこだわりをみせる。
そんな宿周辺ではドライブ観光もおススメだ。鬼伝説が残る「巨大岩 -立岩(たていわ)-」。丹後町の海水浴場「後ヶ浜海岸(のちがはまかいがん)」にある、大きな一枚岩とされ、その周囲は1km、高さは20mもある。日本では珍しい巨大な自然石として有名だ。また「この地にいた鬼を麻呂子親王(聖徳太子の弟)が退治し、立岩の中に封じ込めた」という伝説が残っており、今でも海が荒れた夜には、鬼の泣き声が聞こえてくるといわれている。
京都市の中心部から西へ約7km、澄んだ空気と四季折々の景観が美しい京都の奥座敷、亀岡に湧く温泉地として知られる。また亀岡は足利尊氏や明智光秀などの戦国武将が日本の歴史を築き上げていった地としても有名だ。そんな戦国時代には、刀傷を負った武将が湯治に利用したと伝えられている。除災除厄・万病の治癒の湯として親しまれ、現代に至るまで多くの人々の疲れた身体を優しく癒し続けてきた良湯に浸かれば、上質な安らぎが全身を包み込む。その泉質は単純弱放射能泉で、神経痛、慢性婦人病、痛風に効能があるといわれている。
また古都散策の拠点としてアクセスが良く、市内のあちこちに歴史と伝説の残る神社仏閣が点在する。その他スリル満点の亀岡名物・保津川下りや山峡を駆けるトロッコ電車に乗って、名勝嵯峨・嵐山方面へ足を伸ばすこともできる。気軽に日帰り入浴のできる宿から、デトックスをテーマにした女性に人気の宿、旬の料理が自慢の宿など10軒ほどの宿が建つ。都会では味わえない素朴な風情のなかで、何もしない贅沢な時間を過ごしてみてはいかがだろうか?