間瀬田ノ浦温泉

岩室温泉は、別名「霊雁の湯」とも呼ばれています。

　それは、正徳三年（1713）、白髪の老翁が庄屋高島庄左衛門の夢枕に立ち、そのお告げ通りにこの地を探すと、一羽の傷ついた雁が泉流に浴して怪我を癒 していたことから、源泉を発見したとされる不思議な言い伝えに由来しています。また、寛政十二年（1800）の「岩室村明細帳」という報告書によると、温 泉地としての営業がおおやけに認められたのが、正徳三年であったと記されています。この公認があった年から、岩室が温泉地として一層活気づき、その後の発 展の出発点となったことを考慮すると、この「霊雁の湯」伝説には、さらなるこの地の繁栄を願う村民の思いが込められていることがうかがわれます。その岩室温泉の中にある「田ノ浦温泉」は、　日本海を一望でき、晴れた日には佐渡島、そして日本海に沈む見事な夕日を眺めることができます。泉　質はナトリウム塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩などに効きます。

海風や潮の香りを感じながらのんびりと過ごすひとときは、この地ならではの贅沢。

もちろんすぐ近くの間瀬、近郊の漁港の揚がる新鮮な海の幸も楽しみです。