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摂津(神戸・阪神)・播磨・但馬・丹波・淡路の「五国」から成り立ち、北は日本海に面し、南は瀬戸内海から淡路島を介して太平洋へと続いている兵庫県。
大都市から農山村、離島まで、様々な地域で構成されており、多様な気候や風土を持ち合わせていることから、「日本の縮図」といわれています。
山海の多彩な自然に恵まれた温泉地も点在し、日本海側と瀬戸内海側では、それぞれに異なる風情をお楽しみいただけます。
六甲山脈北側の麓に位置し、日本三古湯のひとつとして老舗旅館で賑わう有馬温泉を始め、志賀直哉の著書「城の崎にて」の舞台となり、外湯巡りでも有名な城崎温泉や、武庫川渓谷に抱かれた緑豊かな秘湯・武田尾温泉は、歴史ある温泉地として親しまれています。
淡路島の観光拠点で、対岸の夜景が美しい紀淡海峡に臨む洲本温泉や、赤穂浪士ゆかりの史跡が点在し、美しい夕日が望める赤穂温泉など、海を眺めながら楽しめる温泉も人気となっています。
兵庫県神戸市にある有馬温泉は、神戸や大阪から電車やバスで1時間足らずで行ける人気の観光地で、その立地の良さから「関西の奥座敷」として古くから、人々に親しまれてきました。
有馬温泉の歴史は古く、日本書紀に記されているほどで「日本三古湯」の1つと言われています。
老舗旅館や土産物店、数多くのお寺が並ぶ温泉街は、風情たっぷり。
1400年の長きにわたって人々に愛されてきた有馬の歴史を感じさせてくれます。
絶え間なく湯煙が立ち昇り、街のあちこちで数種類の温泉が湧き出ています。鉄分を含み空気に触れると茶褐色に変わる湯は“金泉”、無色透明の湯は“銀泉”と呼ばれています。特に、塩化物泉の金泉は体を芯から温め殺菌力も強いことで有名です。
また、温泉でのんびりした後は、明石の海でとれる新鮮な魚介類や神戸ビーフ、丹波の黒豆など、豊かな自然に囲まれ、長い歴史により培われた有馬ならではの趣向を凝らした会席料理をぜひ、お楽しみください。
兵庫県北部、大谿川沿いに広がる城崎温泉は、約1400年前の奈良時代に、傷跡を癒すコウノトリを見た村人が発見したといわれている古からの温泉地です。
木造の旅館や土産物屋が軒を連ねる、昔ながらの温泉街である城崎は「外湯めぐり」の発祥の地と言われ、夕方になると外湯に向かう人々で賑わいを見せます。
外湯は、全部で七つあり、源泉から地蔵尊が発見された「地蔵湯」や、源泉発見の伝承にちなんだ「鴻の湯」、江戸時代に香川修徳により天下一と賞賛された「一の湯」など個性いっぱいの外湯が目白押し。
しかも、それぞれの湯は「幸せを招く湯」「開運招福の湯」など、様々なご利益を持つとか。
様々なお湯を楽しむのはもちろん、宿ごとに趣向を凝らした色とりどりの浴衣を着て、下駄をカランコロンと鳴らしながらの散策としてもお楽しみいただけます。個性豊かな外湯の建物が立ち並び、四季折々に姿を変える温泉街の風情を、必ずや満喫していただけることと思います。