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2014年に世界遺産に登録された「富岡製糸場」でスポットを浴びた富岡市もある群馬県には、温泉の総数が200カ所以上。宿泊できる温泉地だけでも、およそ100カ所を数える「関東一の温泉大国」です。中でも、草津温泉は、日本三名泉(草津・有馬・下呂)のひとつ。日本一を誇る自然湧出量は、毎分32,300リットル以上、一日にドラム缶約23万本もの温泉が湧き出ています。また、伊香保温泉は温泉まんじゅう、磯部温泉は温泉記号♨の発祥地とされており、四万温泉は1954年に国民保養温泉第一号に指定されました。
ほかにもアウトドアスポーツが盛んな水上温泉、太平記の里として知られるやぶ塚温泉、高原の絶景が美しい万座温泉、文人に愛され民話文化の薫り高い猿ヶ京温泉、日本最大級の高層湿原「尾瀬」の玄関口に位置する老神温泉など、魅力的な温泉がたくさんあります。
数ある温泉の中でも最も有名なのは草津温泉。日本三名泉(有馬・下呂・草津)のひとつです。自然湧出量は日本一を誇り、「湯畑」を中心に広がる温泉街では、特徴ある湯の香りが旅情をそそります。豊富な湯量のおかげで、源泉かけ流しが存分に味わえます。 泉質は、酸性泉・塩化物泉・硫酸塩泉、硫黄泉で、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、糖尿病、きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、などに効能があります。 明治30年生まれの芸妓「たけじ」が”チョイナチョイナ”と囃す湯治客の唄を耳にし、三味線にのせたことが『草津節』の始まりといいます。現在は湯畑横の「熱乃湯」で行われている「湯もみと踊りショー」の中で聴くことができ、温泉地らしい雰囲気を醸し出します。ドイツの医学者ベルツ博士は明治時代、数回に渡り草津温泉を訪れ、「草津には優れた温泉のほか、日本でも最上の山と空気と全く理想的な飲料水がある。」と称え、世界無比の高原温泉であることを、広く世界に紹介しました。
非常に古い歴史を持ち、365段の石段が名物の伊香保温泉も群馬県にあります。石段の原型が作られたのは戦国時代。両脇の物産店や射的の店でひと遊びし、途中「石段の湯」で入浴休憩もできます。土産物屋や旅館がひしめき合い、温泉街は情緒たっぷり。石段の最上段には伊香保神社をのぞめます。 おなじみの茶色い温泉まんじゅう発祥の地でもあります。旅館の手ぬぐいをサービスとして始めたのは伊香保が初めてと言われています。 美人画で一世を風靡した「大正ロマン」を代表する画家 竹久夢二が愛した伊香保・榛名。竹久夢二伊香保記念館には代表作『黒船屋』をはじめ1万6,000点が収蔵されています。 伊香保温泉以外にも、歌人、若山牧水の「みなかみ紀行」をはじめ多くの文人に愛された歴史ある湯・水上温泉や、上越国境の山あいにあり、清流・四万川に沿って温泉街が連なる四万温泉など、風情ある温泉地がたくさんあります。都心からも近い群馬県で、癒しの時を。